大学職員になって初めてやった投票事務という仕事
大学職員になって、初めて聞いた言葉、初めての仕事はたくさんありますが、「投票」を行っていることを初めて知りました。
「投票」は教員の採用や学部長の選任など重要な人事関係の判定で行われます。民主主義が行われているのだと感じました。
大学の重要な仕事は民主主義
以前、大学では会議が増え続ける一方だという話をしました。国からの交付金を受けている大学は「利益」のためだけになってはあらず、国民のため、また公平な事業を求められます。
なので、特定の業者を中心に利用することは禁止されており、一定以上の支出を伴う場合は「入札」で最安額を入札した人が請け負うことになります。
同様に、重要な人事を数人の上司の判断で決定することはできません。投票を行うことが「規程」で決まっています。全ての大学でそうとは限りませんが、重要な事項は入札や投票を行います。国立大学の場合はなおさらその傾向が強いです。
投票のメリット、デメリット
投票のいいところは公平に1人1票で判定できることです。これにより、「上司に気に入られる」というだけで要職につくことは難しいです。然るべき教育・研究実績を上げた上で、人柄もよい人が早く出世していきます。
一方で、投票には煩わしいところもあります。緊急事態宣言中でも重要な人事があれば、投票に来なければなりませんでした。
また、複数の候補者から選出する場合の投票は重要ですが、1名の候補者の「採否」を決定する場合には基本的には否決されることはほぼありませんから「時間の無駄」という人もいます。
ちなみに、開票作業を行うのは楽しいです。数十人の投票なので、数分で終わります。