客員教授ってなに?大学の先生なの?
ワイドショーなどを見ていると「客員教授」や「客員研究員」がコメントをしていることがあります。私も大学職員になるまでは「客員(きゃくいん)」のことをよく知りませんでしたが、事情がよくわかりましたので、紹介します。
客員とは?
客員(きゃくいん)は簡単に言うと「招かれた」という意味です。早稲田大学の客員教授は早稲田大学に招かれた教授ということです。役職が研究員相当であれば、「客員研究員」となります。
実際には早稲田大学の教授と同じように授業をやったり、早稲田大学の研究施設を使って研究をしたりすることができるのですが、「無給」なのが普通の教授とは違うところです。
客員教授になるメリットは
大学教授は通常、年収1000万円を超える高給取りの仕事です。無給で授業や研究を行う「客員教授」になるメリットはなんなのでしょうか?
1番は「格がつく」ということです。「早稲田大学の客員教授」という肩書があるだけで発言に説得力があります。ワイドショーで「専門家」としてでるよりも、「早稲田大学・客員教授」として出たほうが確実に説得力があります。
その「肩書」がほしくて、無給で共同研究や授業を行う「客員教授」になるのです。
客員にはどうやったらなれる?
だれでも客員教授になれるわけではありません。大学側にもメリットがある人を客員教授にします。
研究実績がある研究者や専門家であれば、その方を目当てに入学者が増える可能性がありますし、よりよい教育の提供が期待できます。
大学と専門家、双方にメリットがあって「客員教授」になるのですが、一部では「多額の寄寄附金」や「関係者とのコネ」を使った「客員」もあるようです。